2011年5月23日月曜日

原発推進者による放射線に関する悪質な嘘

放射能には自然界にもともと存在する自然放射能というものがある。我々は原発がない時でも年間2.4ミリシーベルトの被曝をしているという。それを考えてみれば現在の年間1ミリシーベルトという基準がそもそも厳しすぎると推進論者はいう。

しかしこれは自然放射能と人工放射能を意図的にごっちゃにした悪質な欺瞞だ。自然放射線を発している放射能物質は我々からはるか遠くにある。太陽光のように放射線のみが人体を通過しているにすぎない。

これに対して人工の放射線物質はそれ自体が放射線を放出しながら空中を飛散している。これらは食べ物や呼吸を通して体内に入り、甲状腺や骨に蓄積される。そして体内から放射線を出し続ける。いわゆる内部被曝というものだ。恐ろしいことは、今話題になっている被曝量については内部被曝についてまったく考慮されていないということだ。作業員が何ミリシーベルト被曝したという話も外部被曝に過ぎない。

放射線の影響にはこれ以下なら安全という閾値というものがない。つまり少しでも浴びれば癌や白血病になる可能性があるということだ。東電や政府は福島から600km圏内にいる人が病気になった場合すべて保証してしかるべきだ。

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