2010年8月31日火曜日

橘玲の「お金持ちになるための黄金の羽根の拾い方」

橘玲の本「お金持ちになるための黄金の羽根の拾い方」を読んだ。
前ににも一度読んだのだが、もう一度読み直してみた。

簡単に言うと、日本の制度にはゆがみがあるのでそのゆがみを利用するということだ。
税務署のいうなりに税金を納めるのではなく、なるべく少なくすむようにする。
その点でサラリーマンはほとんどその余地がない。
無条件で源泉徴収されているからだ。

たとえば、地区の起業支援制度を利用すると年率2%くらいで、1000万円の融資を受けることができる。
通常の融資だと10%以上の金利を支払わなければならない。

この本の中で税金を少なくするために3つの国を定期的に移動するという考え方がある。
年のうち半分以上在籍していると税金がかかるため1/3ずつ移動すれば税金がかからないというわけだ。しかし、そのためには移動費用がかかる。ほかに住居を3箇所確保しなければならない。日本だと敷金礼金があるからつど借りるとしてもあまり節約できそうにもないだろう。一番肝心な点だが、転々としながら収入をどうやって確保するのか。

結局、この本を読んで、購入に支払った金額以上のリターンを得ることはできないんじゃないかと思う。

あと、最後のほうにホームレスの記述がある。
だれでもホームレス様な境遇に実を落とす可能性があることを肝に銘じるべきといいたいのだろうと思うが、その部分の記述が人としてあまりにひどすぎる。

「彼らがどうしてそういう境遇になったのかには興味ない」
「彼らが冬の寒さに凍え死んでもなんとも思わない」
「彼らのために100円でも寄付する気にはならない」
「土砂降りの雨の中ダンボールハウスの中で、半分水に浸かった半裸のホームレスの生死など知るか」

この橘玲という人間には血は通っているのだろうか?
こいつは人間としては下の下だ。

2010年8月28日土曜日

ヒックとドラゴン

ヒックとドラゴンは2010夏のドリームワークスのCGアニメーション。

いや、まだ見ていないんですが。

自分は「ドリームワークス=6点以上の映画は作れない」と考えていました。
一番初めの作品からずっと。

で、同じジャンルのピクサーがほぼ王道といえる作品を毎回展開するため、
ドリームワークスは「シュレッグ」みたいな、微妙な作品を作るしかなかったわけです。

ところがこの「ヒックとドラゴン」はやたら評判がいい!
みんなのシネマレビューでも平均点8点以上です。
みんなのシネマレビューの点数は結構正確で、平均点6点なら普通の映画、5点だとつまらない、8点だといい映画となるんです。(もちろん例外もあります。)

だめな子のレッテルを貼られていたドリームワークスがそれだけの評価を得る映画を作れるようになったことがうれしいですね。
「リロアンドスティッチ」の監督を起用したということなので、実質この監督のお手柄かもしれませんが。。

2010年8月27日金曜日

企業努力

昔こんな話を聞いたことがある。

パイプ状の電柱を採用した地域があった。
じきに問題が発覚した。
中が空洞のために鳥が中に入ってしまうのだ。
鳥が飛ぶのに十分なスペースはないので鳥は出られなくて死んでしまう。
この問題を解消するためにいくらかかるか試算するととんでもない金額になった。
その金額を支出するか鳥を見殺しにするか。

日本の役所的な姿勢で取り組んだらこの2択しかなかっただろう。
実際にどうなったかというと、プラスチック製のキャップをつくり、
年に一回の点検時に作業員がそのキャップをかぶせていくことで、はるかに安く対処できたのだ。

簡単に言えば、企業の成功はこういうところにかかっていると思う。
知恵を絞って、いかに安い原価で成果を出せるか。

ちょっと前にJALのCAが年収一千万以上じゃないと結婚は無理。
特に贅沢はしないけど、それくらいは必要。
というようなことを言っていてたたかれていたが、それは当然だろう。
一千万ないと生活できないということは「自分は馬鹿です。」といっているのと同じだ。

もっと少ない生活費で快適に暮らすことは十分できるはず。
こんな意識の人間をやとっているんだもん。そりゃつぶれるよ。

今敏監督の死を悼む

2010年8月24日「東京ゴッドファーザーズ」「パプリカ」の今敏監督が亡くなった。 46歳。 あまりに突然だし、何をどう考えも亡くなるなんて予想もできなかった。

監督の作品は千年女優、妄想代理人などから見ています。 妄想代理人の公式サイトには作品製作の状況がこまごまと描写されていて、自分もスタッフの一員として様々な課題に取り組んでいるような気さえしてきます。

 たとえば、絵の枚数を減らすために電話でしゃべるシーンは電話で口が隠れるように書くだとか、車を運転するシーンについては背景を書くのが大変なので、高速道を走っていることにして背景を高い塀にしてループさせて解決したなどのエピソードが描かれています。
「どうだ。こういう貧乏くさいアイデアならいくらでも出るぞ。がはは。」という記述に親しみを覚えない人はいないでしょう。

 次回作の製作途中ということでさぞご無念だったろうと思います。
 今監督、今までお疲れ様でした。 ご冥福をお祈りいたします。

まんが道

まんが道は藤子不二雄A氏の自伝的まんがだ。 読んでないならぜひ機会を見つけて読んでほしい。 富山の片田舎にすんでるチビでメガネの劣等感の塊のような少年である満賀道雄とその友人の才野茂が、手塚治虫にあこがれ、まんが賞に応募し、上京し、連載をもち、時には失敗をしながら、売れっ子まんが家となるまでを描いている。 実体験を元に描いているため、特に派手なエピソードがあるわけではない。 それだからこそ、出版社から当選の連絡が届いたりとか、連載をもつようになるくだりがスリルあふれるシーンとなる。普段の抑えた描写があるからこそこういうシーンが生きてくるのだ。 そして、あこがれていた手塚治虫に会うシーン。基本的に抑えた描写が多い漫画だが、手塚治虫の登場シーンは背景が宇宙になっていたりする。 自分はここから手塚治虫作品を読むようになった。 ボリュームもそれほどではないのでぜひ読んでもらいたい。 追伸 藤子不二雄の攻罪 自分がものごころついたときにはもう確固たる地位を気づいていた藤子不二雄だが、やはり成功を模索していたことがわかる。同じように書いた作品でもある作品は人気が出たり、ある作品は打ち切りになったりする。どうすれば人気が出るのか。その黄金律を探していたのだ。 そのための弊害もある。 たとえば、藤子作品では主人公少年の友人はヒロインの女子とデブ少年とキツネ顔少年のテンプレートがほとんどである。自分は学校へ行くと必ずデブ少年とキツネ顔少年が友人にできるのかと思っていた。もちろんそんなことはない。そこらへんもっとさまざまな構成にチャレンジしてほしかった。ある人はこういう友人ができて、ある人にはこういう友人ができる。。。と。結局ラベルを変えただけのコピーを垂れ流していた面があるといわざるを得ない。 またドラえもんでいえば、のび太がイラつくほど成長しない。 以前と同じ失敗を何度も何度も繰り返す。 これはドル箱であるドラえもんを少しでも長く続けようというセコさがあると思う。 以前はへたれだったのび太がきちんと成長する姿を描くことが子供によい影響を与えた筈だ。 無駄なエピソードは省いてコンパクトにまとめたほうが読者としても楽だし愛すべき作品になったと思う。 自分はすでに子供のころに通常のエピソードには興味を示さなくなっていて、映画の放送を楽しみにしていた記憶がある。新聞のテレビ欄をチェックして、2時間枠のドラえもんを見つけては喜んでいたが、放送が始まるとそれは映画ではなく「ドラえもんスペシャル」とかいうもので通常のエピソードを2時間分放送するだけということがわかり、がっかりしていたのだ。 どうせ、死ぬまでに使い切れないくらい稼いでいるのだから、自分や出版社の利益のために水ましした作品を垂れ流すのではなく、やりきったらさっさと完結させる潔さがほしかった。 子供にとってコミックスの代金は馬鹿にならないし、時間は有限なので、水増し作品に付き合うことは時間コスト的にもロスが大きいのだ。

2010年8月25日水曜日

2010夏アニメ感想

アニメは大体3ヶ月(12話)でワンクールとして春夏秋冬と4回の周期で回っている。
はじめからツークールの計画でスタートする場合もあるし、ワンピースやドラゴンボールみたいに永遠に近いほどとめどなく放送が続くものもある。

 最近ではとりあえずワンクールのみ放送して、評判がよければのちにツークール目が放送されるというパターンが多いようだ。そのほうがビジネスとして合理的ということだろう。
アニメ作品を見る側としてのデメリットはアニメはコストが高いということである。
12話だけだとしても全部見るにはかなり時間がかかる。
しかもある程度見ないとそれがクソか傑作か区別がつかない。

 テレビアニメ作品の本質はキャラクタにあるような気がする。
 3ヶ月も付き合うことになるので、映画などよりもキャラクタに親近感を抱きやすいのだ。
 だからアニメのクリエーターは劇的なストーリー展開よりも視聴者がキャラクタに愛着を感じるような描写に力を注ぐほうがいいのかもしれない。
そのためには現実世界で実際の人物を観察することが必要である。
頭の中だけで作り上げたものは薄っぺらいのだ。
最近のアニメ作品は作画は向上しているが、途中でまったくストーリに興味をもてなくなるものも多い。 それはすべて頭の中だけで作り上げられているからだ。
誤解を恐れず言えば、安易に何でもできすぎるため、「どうせ助かるんでしょ?」とまったくスリルを感じることができないような作品もある。

ジョジョの奇妙な冒険のエボニーデビル戦ではチャリオッツがすぐそばにいるエボニーデビルに苦戦する。チャリオッツは目が見えないため、本体のポルナレフは死角にいるエボニーデビルを捕捉できないのだ。このように制限があったほうがスリリングな展開にできるのだ。

とめどなくいろいろ書いたが、最近見たアニメの大まか感想でもつらつらと書こうと思う。 書いておかないと忘れてしまいそうなものもある。 そういうものを覚えておく価値はないのかもしれないがせっかくコストを払って観たのだから書いておこう。

■いちばんうしろの大魔王
これは2010春のアニメになると思う。作画がかなりよい。 美少女がこれでもかというくらい出てくる。 しかし、キャラクタの掘り下げが甘く、安易に露骨なエロ描写がでてくる。
海でなまこをしごくようなシーンは作品の品位をおとすし、 そういう判断ができない人物がつくったものとなると興味が極端にうせる。 終盤はほとんどストーリに興味をもてなかった。
10点満点中4点

■君に届け
正統派少女まんがという感じだ。 主人公が不気味孤立キャラという点がポイントだ。
 性格はいいので、友達ができそうになるが、コミュニケーションが足りないために、 その友達候補を失いそうになるという展開が序盤のスリルを生んでいる。
またブサイクデフォルメされたときと本気美少女モ-ドの差をうまく利用している。
ただデフォルメ時のキャラのラインは若干雑に思えた。 リアルタイムで観ることは難しいし、録画機器もないためyoutubeで観ていたが、 途中からアップロード動画がなくなってきたため観るのをやめた。 オンエア作品の動画サイトへの流出は規制しないでほしい。
オンエアのための納品時点でアニメスタジオは報酬を得ているはずだし、 昔はそれがアニメのビジネスモデルだったわけで。
DVD販売収益についてはオンエアしていない特典をつけて差別化すればいい。
DVDを買うようなファンは全視聴者の中でも限られている熱烈なファンだし、 作品の認知が広まるにつれて熱烈ファンも増える。
 動画サイトなどで気楽に見ることができないとその作品自体がどういうものか知ることもできない。
10点満点中6点

■祝福のカンパネラ
エロゲが原作らしい。 作画がきれい過ぎる。
 クランだとかクエストだとかネットゲームの世界観が濃い。
ここら辺のセンスで受け付けることができるか分かれるが、ギリギリセーフかな。
魔法とか安易に使わないほうが面白みが増したりするのだが。

エロゲといっても引くような下品さはなく、主人公男子もきわめて紳士的。 エロシーンは女子の着替えシーンなどのライトなもので、女性視聴者にもうけそう。 向かいに住んでるる双子のキャラクタがいい。 ちょっと意地悪な妹に翻弄される姉のリアクションがかわいい。
メインストリームになることはないかもしれないが結構好印象をもった。
10点満点中7点

■あそびにいくヨ!
ぱっとしない主人公がなぜかモテモテになるハーレムアニメ。 作画は神がかっている。 また背景の書き込みが尋常じゃないため、画面が引き締まっている。 猫耳美少女がメインヒロインだが、ありきたりなキャラクタに、 はじめはうんざりしていたが、だんだん好感をもつようになった。 屈託ない性格がかわいい。 作品自体の構成は反吐が出るほど大量にあるハーレムアニメに過ぎないが、 キャラクタ描写によって作品としてのアイデンティティを確保することに成功したんじゃなかろうか。 現在7話程度までみたが、このまま破綻しないでほしいところ。 10点満点中7点

■学園黙示録
これは大嫌い。 学園ゾンビパニックもの。
映画なんかでは手垢にまみれた設定だが、意外にアニメ作品では珍しいのかも。 バトルロワイヤル臭がするんだよね。 馬鹿な視聴者はエロとグロとショックシーンを入れときゃ満足するんだろという製作側の視聴者をなめた姿勢が画面を通して透けて見える。 もっとも嫌いな性質のアニメだ。
10点満点中0点

■おおかみさんと7人の仲間たち
レールガンのスタッフがつくったみたいです。 作画もきれいで、御伽噺をモチーフにした作品イメージは意外にも独自性を生み出している。 もとの御伽噺のテンプレートがあるため、視聴者もそれぞれのエピソードに入りやすいし。 なんだかんだで今期では結構いい評価を得そう。 へたれ主人公がめっちゃ美人をゲットできるという観客の願望を提供するアニメに過ぎないんですけどね。この性質のものってほめ殺しじゃないけど、視聴する人にとって幸せなんだろうかと思う。 10点満点中7点 ■セキレイ2期 ま、これもハーレムアニメだよね。 全体的に品質が低い。 この程度のレベルだと軽蔑の対象となる。 10点満点中2点

■ストライクウィッチーズ2
前回のエントリを見てください。
10点満点中7点

■化物語
ま、これもハーレムアニメか。 ぱっとしない主人公がなぜかモテモテ。
一番初めに羽川のパンチラシーンを入れたり姑息な視聴者獲得メソッドをつかっているのは減点。 同様に戦場ヶ原ひたぎが露出狂のように裸をみせたがるが実際にそんな女いないだろっていう違和感が先行してしまう。 一番気に入らないのは作者の視点が見え隠れするところ。 例えば、主人公はスクール水着とかブルマとかに興奮するのだが、 リアルな高校生ならそういうリアクションはしない。 女子のさらさらの髪だとか、透明感とかに圧倒されてしまうからだ。 スクール水着とかに興奮するのは30過ぎのおっさんの視点、つまり作者の視点なのだ。 作品世界をリアルに見せるのは最低限のマナーだと思うが、 作者の視点を感じたとたん現実世界に呼び戻される。そんな違和感があるのは大きなマイナス。 そういう点で作品の完成度は低いよね。 背景や、カットはシャフト特有の独自性があるが、結局エヴァの亜流でしかないんだよね。
10点満点中6点

■ラストエグザイル
作画は比較的高い水準でまとまっている。
セピア色を基調にした絵作りが品のある印象を生んでいる。
キャラクタを印象付けるエピソードが足りないような気がする。
ラヴィは生き生きとしていて好感がもてるんだが、 それ以外の人物には愛着を持とうとしてももてない。

極端に利己的でわがままなキャラクタのほうが好感度高かったりするんだよね。
 ジョジョでいうならイギーや岸部露伴みたいな感じ。 サブキャラをしっかり描くことで世界に重みが出てくるのだが、 サブキャラが軽い印象。
「GONZO=くそ」みたいなイメージがあったからGONZO作品と知ったあとは ちょっと注意力散漫にみてしまった。 この作品を評価してる人もいるみたいなんで、もっときちんと観るべきだね。
10点満点中6点

仮面のメイドガイ
結構面白かった記憶があるが、あんま覚えていないからこのくらいかな。
10点満点中5点

■撲殺天使ドクロちゃん
引き出しの中から現れた魔法美少女。基本ストーリはドラえもんのパロディ。
結構いいセンスしている。
10点満点中7点

■大魔法峠
ドクロちゃんと同じコンセプトだね。
クオリティも同じくらいかな。
主人公魔法少女のきめ技がサブミッションとか最高すぎる。
10点満点中7点

■らきすた
これいいわ。
最後のおかあさんのエピソードが白眉。
10点満点中8点

■涼宮ハルヒの憂鬱
世間で言うほどの面白さではないと思った。 長門は綾波コピーにしか見えない。
10点満点中6点

■ひぐらしのなく頃に
25話がかなりいい。 壊してしまったものは元に戻せないということが痛いほどわかる。
 ただ全体で50話以上と無駄に長い。
ほとんどは真犯人を隠すためのミスディレクションなので、もうちょっとコンパクトにしてほしかった。
10点満点中8点

■ブラックラグーン
タイの架空の町ロアナブラを舞台にしたギャングアニメ。
悪党でも餌食にされる最悪の町に主人公の日本人商社マンが誘拐される。 いつ殺されても不思議じゃない状況だが、博識さを買われて運良く生き残る。

 小型船舶で運び屋家業をいそしむブラックラグーン商会で水夫として働くことになる。 すさみきった悪党の町で主人公の日本人特有の情緒は大きな癒しとなって、周りに気に入られる。

 特に双子編が不条理に悲しいが心に残るエピソードだ。 欲に目のくらんだ人間社会が生み出す残酷な犠牲者の悲劇。 主人公がその癒しとなったのだけが救い。

しかし、ほかのエピソードについては掘り下げが甘い。 例えば、レヴィはドラゴンボールのゴクウみたいに強いやつと戦いたがるが、本当に命を懸けて生きているなら、自分の命を守ろうとするはず。
そういうところのリアリティが足りない。 結局この作品何が言いたいんだろうと考えてしまう。
 6点

※評価はかなり主観に基づいています。
皆さんの評価とは違うかも。
ま、人それぞれってことで。
全部見ていないのもあるし。
アニメって、いいものと悪いものが一見して区別がつきにくい。
たいていがそこそこなんだけど、学園黙示録みたいのはすごい軽蔑します。

2009年の11月から今までの間で一番よかったのは喰霊-零-ですね。
これが一番好きかも。
次点が攻殻機動隊SACとプラネテス。
次が桜欄高校ホスト部とCCさくら。 彼氏彼女の事情。ここら辺は見て損しないですよ。
またなんか思い出したら追記します。

2010年8月23日月曜日

ストライクウィッチーズ2

これはヤバイ。 こんなものにはまってしまってはかなりヤバイと思われる。 ストライクウィッチーズ2。
 これは、ま、一言で言えば萌えアニメである。

 美少女たちだけで構成された軍隊が正体不明の敵を迎撃するというストーリーが一応存在する。
だが作品の本質は美少女たちの入浴シーンや着替え、下半身をウォッチすることにある。
 なぜか美少女たちは下半身は下着一枚になっている。

美少女たちはほとんど見分けがつかないくらいそっくりだが、 性格付けがされていて、ズボラな子もいれば、生真面目な子もいたり、おっとりした子もいたりと様々だ。 そのため数人集まれば、非常に面白いやり取りが展開されることになる。 それが基本パンツ姿で行われるため、ほぼすべての男子のとある欲望に訴求することになる。

2期の7話はその才能が遺憾なく発揮された傑作といえよう。 昆虫サイズの敵が美少女軍に進入してくる。 そして美少女たちのパンツの中に次から次へと入ってくるのだ。 美少女たちはもぞもぞするためにパンツを脱ぐ。 なぜパンツの中に入ってくるのかという点には一切言及されない。 とりあえず視聴者は「もっと入れ!」と常に考えながら見ることになる。

最終的には隊長のパンツの中に侵入した敵を捕まえるために隊長のパンツを脱がすことになる。 パンツを脱がされた隊長が恥ずかしがって、 勢いよくパンツを引き上げるとその勢いにより敵はつぶされ無事ハッピーエンドを迎えるのだ。 これくらいノー天気な内容がちょうどいいのかもしれない。

 あー、萌え死ぬとはこういうことなのか。

2010年8月21日土曜日

毒になる親

なんでも「毒になる親」という本があるらしい。
アマゾンのレビューは高評価で、「もっと早く読みたかった」などの意見が多い。

うちの親も結構な毒親だったな。

母親は性格はいいが、頭が致命的に悪い。
幼稚園のころから「うちは貧乏だから国立大学に入れ」と呪文のように言われてた。
「うちは貧乏だから」って執拗に繰り返すのはよくない。
友達付き合いでもお金がかかるから断ることになるので孤立する。
社会は人間関係で仕事や情報が回ってきたりするから、人とのコネがないと成功しにくい。
バイトみたいに低賃金で時間の切り売りするならないいだろうけど。

うちの母親もいまでいうワーキングプアの人生を選択していた。
低賃金の仕事を掛け持ちしていた。
これは頭が悪い。
世の中の流れを読み、よいアセットに対して楽に儲かる方法でビジネスをしないと駄目だ。

うちの父親は人間が小さい。
父親は祖父から高校のときに「こいつは稼ぎもしないくせに一丁前に飯だけは食いやがる」といわれたらしい。
高校卒業と同時に家を出て、それ以来、実家には一切頼っていない。
俺が子供のころは正月とか父親の実家に帰るようになっていたが、
うちの父親が祖父と話をすることはほとんどなかった。

そういう経験が背景にあるためか、うちの父親は「子供が楽しくしてるのが許せない」たちだった。
弟とゲームをしていたりすると、必ずやってきて楽しい雰囲気をぶち壊しにしないと気がすまない。
「ああ?なにやってんだ?かーっ。くだらねぇ!どうしようもねぇな。」

うちの父親は母親の実家を完全に見下げ果たしていて、何かにつけて母親の実家を馬鹿にしていた。
母の弟に対しては「馬鹿だからあいつはどうしようもねぇな。」とかやたら言っていた。

「目くそ鼻くそ笑う」でどちらも似たようなもん。最低人間を競い合ったって生産性ゼロ。

誰かの本にこんな内容があった。
著者が宮本武蔵の本を読んでいたときに、暗がりから著者の父親が驚かせてきた。
著者が驚くとそれを見た父親が優越感たっぷりに「はっ!宮本武蔵なんか読んだって、ぜんぜん駄目だな」
と笑ったという。
うちの親父とまったくもってそっくりである。

毒親のもとに生まれると大きなペナルティを背負わされたようなものだ。
そのペナルティを乗り越え人並みになるのは大変だ。

どうしようもない低脳親だが、そのときに彼らが彼らの知能でできる最善のことをしようとしていたとして納得するしかないのだろうな。

弟は「兄貴が一番被害が大きい。兄貴がいたから、俺はそれほど被害をうけていない。自分が幸せになることを考えればいいんだよ」といっている。